e-ラーニングサイト『えいご上手WEB』での、英語学習に関する体験談募集。
9月にご応募いただいた中から、日本人共通のあるあるーをご紹介します。
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- 「RとL」 奈菜さん
英単語を覚えても、つづりをどうしても間違えてしまうアルファベットがあります。
それは、『R』と『L』です。
私は今、中2なので、受験のためにも早く覚えたいです。
[えいご上手WEB]
RとLの違いは、日本人にとって永遠のテーマ!?
まず結論から言わせていただきますと、つづりを覚える時点でRかLかをしっかり覚えるしかありません。
興味深い実験(Ref.1)があります。英語ネイティブ、日本語ネイティブ、アラビア語ネイティブの3グループに、RとLのつづり違いの単語(例:RockとLockなど)を判別させて、母国語の影響を見るというものです。日本人はやはり誤答率が高いという結果になっています。
[ 英語ネイティブ:約4%; 日本語ネイティブ:約25%; アラビア語ネイティブ:約10% ]
RやLの音は、正確には日本語に存在しないのですが、日本人の場合、ローマ字の影響で、両方ともラ行音で記憶しているケースが多いためではないかと考えられます。
そもそも、なぜ日本人はRとLを混同してしまうのでしょうか?
その原因は乳児期の臨界期にさかのぼります。乳児を使った実験で、10ヶ月を境に言語の聞き取り能力が母国語の音にチューニングされてしまうため、日本語環境にいる場合、日本語にはないRとLの音の区別ができなくなってしまうという結果が報告されています。
1歳以上のあなた。もう手遅れ・・・とがっかりしないでください。先の実験では約25%の日本人被験者が間違ったとはいえ、約75%の人は正解しているのです。では、どうしたら混同しないですむようになるのでしょうか?
少し長くなりそうですので、つづきはまた次回。